「支える強さ、支えたい気持ち」
40代男性のお客様。
5年以上、週末になるとご実家へ帰る途中に静岡駅で下車して、パーソナルトレーニングに通ってくださいました。
週末の昼間に必ずご予約。
トレーニングが終わるとそのままご実家へ戻り、ご両親のお世話をする——その流れが、もう自然な生活の一部になっていました。
最近、トレーニング中の会話の中でお母様の体調が優れないこと、そしてお父様の介護が限界に近づいていることを伺いました。
お仕事の都合でご実家に戻って一緒に住むことはできない。
だからこそ、ご自身にできる最大限のサポートを週末に込めている。
そんな思いを、ずっと話してくださっていました。
将棋が好きで、仕事・趣味・介護・自分の健康。
限られた時間の中で、すべてを大切にしながら生活されている姿に、私もいつも胸を打たれていました。
我が家同様に、ご実家ではアニマルセラピーの役のネコを飼い、そんな共通の話もしました。
将棋では道場に通い、毎週対戦練習し、静岡県大会や他県へ出稽古にも行っていました。
そんな活発な会員様ですが・・・
ここ最近、トレーニングをお休みされる日が増え、ご本人から「時間を介護に使わなくてはならない」とメッセージをいただきました。
「父ひとりでの介護は限界に来ている。
そのサポートに時間を使うため、トレーニングを休会したい。」
そう丁寧にお申し出をいただきました。
私自身も介護経験があるからこそ、
その言葉の裏にある“責任感”や“苦しさ”や“愛情”が痛いほどわかります。
だからこそ、寂しくはありますが、心からご決断を応援したい。
そして何より——
落ち着いたらまた必ず戻ってきてほしい。
お客様ご自身の健康も、ご家族を支えるためにはとても大切だから。
トレーニングという枠を越えて、
人として大切な思いを共有してくださったことに感謝しています。
またいつでも戻って来られる場所として、
これからも変わらずお待ちしています。


